済州4・3犠牲者慰霊碑建立のご報告とお礼
1988年の済州4・3 50周年の頃から大阪では、在日本済州4・3事件犠牲者遺族会と済州島4・3事件を考える会・大阪などを中心に済州現地の四・三関連諸団体との連携・支援・協力のもと犠牲者慰霊祭をはじめとした済州四・三の真相究明・名誉回復のための取り組みを続けてきました。
こうした活動の蓄積の上に立って、この度、私たちは、「済州四・三のもう一つの現場」ともいえる大阪の地に「済州四・三犠牲者慰霊碑」の建立を計画し、たくさんの個人・団体の協力・支援のもとでこれを実現することが出来ました。大阪市天王寺区の和気山統国寺のご住職がこの計画に賛同くださり、敷地の一部をご提供いただきました。碑石の周囲には四・三当時の済州のすべての村(178ヵ村)から収集した拳大の石が配置されています。
慰霊碑の建立は、済州4・3で犠牲となったすべて人々の慰霊はもちろんのこと、済州4・3の悲劇の記憶を一人でも多くの人が分ちあい、4・3の「完全な問題解決」に向けた日本での取り組みの輪を少しでも広げていくための試金石となる事業でもありました。
慰霊碑建立のための費用は、すべて個人や団体の善意の寄付によって賄われ、この間、当初の計画額(350万円)をはるかに超える寄付が寄せられました。
昨年11月18日に統国寺で実施された除幕式には、済州四・三犠牲者遺族会など四・三関連団体の関係者をはじめ400人を超える皆さんの参列をいただきました。
遅くなりましたが、以上、改めてご報告を申し上げるとともに、慰霊碑建立ために寄せていただいた皆様の惜しみないご協力・支援に対して心からの感謝を申し上げる次第です。
2019年2月10日
在日本済州4・3犠牲者慰霊碑建立実行委員会
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