済州四・三 76周年大阪慰霊祭

約3万人が亡くなったと言われる済州4・3事件。済州出身者が多く住む大阪では、毎年犠牲者慰霊祭を開催しています。

4・3特別法一部改正(2022年1月、日本語試訳・原文)

2021年12月9日、犠牲者・遺族への補償金支給を内容とする4・3特別法の一部改正案が韓国の国会を通過し、2022年1月11日付で公布されました。施行は4月12日となります。

今回の一部改正は、先の全部改正(2021年3月23日公布)で定められた「慰謝料等の支援」に関する補償基準と手続きを具体化するための補完立法です。前回の全部改正法第16条で国家が支給の検討を義務づけられた「慰謝料」が、改めて国家の適法・違法行為の双方を合わせた損害塡補まで含めるという趣旨で「賠償」ではなく「補償」とまとめられました。今回の改正で、同条には死亡者・行方不明者に対して1人当たり9000万ウォンを均等支給する内容などが盛り込まれています。

今後は、4‧3特別法施行令(大統領令)の改正を経て、2022年度から5年間、段階的に補償金が支給される予定です。韓国政府は予想される支給総額9050億ウォンのうち、すでに1810億ウォンを2022年度予算に計上しています。

以下に、改正法の日本語試訳と原文を紹介します。(下線部が今回改正箇所。)あわせて参考までに、改正法条文中に示された他の法律の条文(2022年2月20日現在)を抜粋して示します。

続きを読む

講座「済州4・3を知る」のご案内

NPA(梨の木ピースアカデミー)と「済州4・3を考える会-大阪」共催のオンライン講座のご案内です。講師は、慰霊祭実行委のメンバーがつとめます。

NPA(나시노키 피스 아카데미)와 「제주4・3을 생각하는 모임 ‐ 오사카」 공동주최 온라인 강좌 

講座概要

隔週土曜、午前10:00-12:00開講

済州4・3を知るー朝鮮半島の植民地支配・分断から考える東アジアの平和への道筋ー

① 3/12 藤永壯:済州4・3前後の朝鮮民族解放運動と東アジア情勢
② 3/26 文京洙:済州4・3とは何か―済州4・3の概要、問題解決の到達点と課題
③ 4/ 9 梁優子:済州ディアスポラ女性と「済州4・3」
④ 4/23 梁仁實:映像のなかの済州4・3
⑤ 5/ 7 呉光現:済州4・3を慰霊するということ―もう一つの現場「日本・大阪」での経験から
⑥ 5/21「済州4・3を考える会-大阪」のメンバーたち:済州4・3の記憶を次世代につなぐためにー「済州4・3を考える会-大阪」の取り組み

続きを読む

漢拏山の会が済州平和賞特別賞受賞

「済州4・3漢拏山の会」が第4回済州平和賞特別賞受賞(梁優子)

済州4・3平和財団は、人類の恒久平和を求め、済州4・3の完全解決にむけ尽力する人々の功績を称える済州4・3平和賞を設けています。2021年11月30日、「済州4・3漢拏山の会」が第4回済州平和賞特別賞を受賞しました。もう一つの現場である大阪で、全ての4・3犠牲者の名誉回復を求め、犠牲者を追悼し、4・3の記憶を継承する者として、心より「おめでとうございます」と申し上げます。以下、受賞の功績と長田勇さん(済州4・3漢拏山の会顧問)の受賞挨拶をご紹介いたします。

続きを読む

文京洙立命館大名誉教授が冬栢章受章

日本において済州4・3研究を牽引し、4・3真相究明運動と慰霊事業の中心的な役割を担ってこられた文京洙立命館大名誉教授(政治学、韓国現代史)が、2021年「第15回世界韓人の日」記念・有功同胞褒章受章者として、韓国政府より国民勲章冬栢(ツバキ)章を授与されました。褒章伝授式はさる11月4日、大阪市内のホテルで挙行されました。

f:id:y-support:20211123113441j:plain

4・3に関わる研究や社会的活動はもとより、韓国現代史や在日朝鮮人問題についての優れた研究業績が評価されたものと見られます。心よりお祝い申し上げます。

続きを読む