済州四・三 76周年大阪慰霊祭

約3万人が亡くなったと言われる済州4・3事件。済州出身者が多く住む大阪では、毎年犠牲者慰霊祭を開催しています。

済州島四・三事件 70周年記念国際シンポジウム「国際社会と済州四・三 日本からの視点」

主催 済州四・三事件70周年犠牲者慰霊祭実行委員会(大阪)
協力 立命館大学コリア研究センター、国際高麗学会日本支部
後援 済州四・三70周年記念汎国民委員会

《趣旨》

 8・15解放と同時に日本にいた多くの済州人が解放された祖国に帰還することになるが、帰還した済州人の多くが四・三事件を前後する混乱期に再び大阪など日本に舞い戻っている。その中には四・三の武装蜂起に自ら身を投じた者や、親族が無辜の犠牲となった遺族たちも少なくない。そのような状況で、日本でも1950年代から四・三事件真相究明運動が粘り強く続けられ、四・三のコンプレックスや沈黙の圧力を克服し、四・三事件の真実を公のものとするうえで少なからぬ役割を果たしてきた。さらに、日本には大韓民国朝鮮民主主義人民共和国の双方の系列の民族団体が存在する。南北が同じ生活空間を共有する日本では、四・三事件の問題解決においても韓国社会とは異なる独自の課題が提起されざるを得ない。

 今回の国際シンポジウムでは、このような四・三の問題解決過程における日本という立地の重要性と日本での四・三事件真相究明運動の成果に基づいて、同じように過去と向き合ってきた台湾、沖縄の経験も交えながら、より広い視野で済州四・三の歴史的意義と今後の課題を検証する。

3月10日(土) 大阪市立大学梅田サテライトキャンパス

開会の辞/挨拶 進行:姜聖律(実行委員会)

第1部 日本での四・三

第1セッション「日本での四・三運動の歩みと課題」 進行:梁優子(実行委員会)
呉光現(在日本済州四・三遺族会会長)「大阪での済州4・3運動」
曺東鉉(済州四・三事件を考える会・東京代表)「済州四・三運動にかかわってきた二十年をふりかえって―東京での四・三運動の歴史と現在―」
[討論]金昌厚(済州四・三研究所前所長)、高二三(新幹社代表)

第2セッション「日本での四・三 歴史的解明」 進行:高正子(実行委員会)
伊地知紀子(大阪市立大学)「解放前後の済州人による渡日経緯とその背景」
村上尚子(日本学術振興会特別研究員)「在日朝鮮人は「4・3事件」をどのように受け止めたか」
慶喜(韓国・聖公会大学)「不安全な領土からの離脱―解放後~1970年代における済州人の密航と大村収容所―」
[討論]小林知子(福岡教育大学)、朴沙羅(神戸大学

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3月11日(日)大阪国際交流センター

第2部 国際社会と四・三

第3セッション「過去と向きあう」 進行:川瀬俊治(実行委員会)
朱立煕(台湾・国立政治大学)「「移行期正義促進条例」採択の意義と挑戦」
宮城晴美(軍隊を許さない行動する女たちの会)「日米の政治のはざまで―沖縄における米兵による性犯罪の実態と女たちの取り組み―」
高昌壎(済州大学)「米国での済州4・3問題解決のための請願運動―済州4・3の治癒の韓米共同委員団の構成と展望(2003-2018)」
[討論]李暻遠(済州大学)、許榮善(済州四・三研究所所長)  

第4セッション「四・三の真相究明運動―特徴と課題―」 進行:藤永壯(実行委員会)
金鍾旻(四・三真相糾明委員会元専門委員)「4・3真相究明運動70年」
李在承(韓国・建国大学)「国際基準に照らしてみた済州四・三の過去清算
[討論]高誠晩(実行委員会)、許尚秀(済州4・3第70周年汎国民委員会共同代表)

総合討論 進行:鄭雅英(実行委員会)

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