済州四・三 76周年大阪慰霊祭

約3万人が亡くなったと言われる済州4・3事件。済州出身者が多く住む大阪では、毎年犠牲者慰霊祭を開催しています。

在日四・三 73周年慰霊祭をオンラインで開催しました

在日本済州四・三 73周年犠牲者慰霊祭は、2021年4月25日(日)午後2時よりオンラインで開催されました。

慰霊祭開催にあたってご賛助いただいた方々をご紹介します。

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開会に先立ち、慰霊祭実行委員が祭祀を行いました。

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開会宣言ののち、犠牲者への黙祷、統国寺住職による読経など、まず慰霊の行事がしめやかに執り行われました。

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また、近く離任することになった呉泰奎駐大阪韓国総領事が来賓として紹介されました。呉総領事が、大阪での四・三運動に深い理解を示してくださったことに感謝します。

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司会進行は、2言語でなされました。

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次に、主催者を代表し、在日本済州四・三犠牲者遺族会の呉光現会長が、また後援団体である関西済州特別自治道民協会の梁哲司会長が追悼辞を述べました。

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そして、四・三の苛酷な弾圧を逃れて来日した詩人の金時鐘さんが、録画でメッセージを寄せてくださいました。

「僕らが綺麗事でね慰霊祭をしてはならないと思う。体験者、生き残りの体験者としていう事だから、それが伝わると思わないんだが、四・三というとまず体感的に、放置された死者、腐っている死者を想起してほしいこと。そういうことを踏まえて手を合わせてほしい。

 済州島の犠牲というのは、アメリカ軍政庁下でおきた朝鮮戦争前後してね。公称四十数万人の犠牲者のうちの口火を切った死者たちだということ。済州島に限らないということ、ためにこそ、私たちは民族融和を心して本当につくっていかなければならない。

 在日朝鮮人はね、岩盤に白い毛根、毛根みたいな白い髪の毛みたいな根を絡ましあって生きてきた。だからこそ生きてこれたんや。

 これを意識目的化して、在日朝鮮人の展望に据える時、私たちは南北融和を先験的に、これ私の言葉だけど、先んじて実験をする。先見性をもった生き方をしてきた私たちは、僕は残り少ない人生だけど、そういうことはできると思っている。」

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続いて、四・三に関わる音楽活動を続けてきた済州出身の歌手・崔相敦さんが、代表作「歳月」「椿の花の歌」を熱唱しました(録画)。

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済州からは、呉任鐘済州四・三犠牲者遺族会長、元喜龍済州特別自治道知事、梁祚勲済州四・三平和財団理事長の追悼辞が録画で紹介されました。平和財団からは供花もいただきました。(呉任鐘会長の追悼辞が最後の部分で途切れましたが、内容はプログラムに掲載されていますので、ご確認ください。)

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そして、安聖民さんによる創作パンソリ「四月の物語」(脚本・鼓手は趙倫子さん)の公演です(録画)。2018年11月に挙行された慰霊碑除幕式での公演の再演が実現しました。四・三で済州島から逃れ、日本で生きてきた女性の目を通して、在日朝鮮人の歴史体験を描いた作品です。

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続いて、朝鮮半島の伝統音楽を愛する青年たちのグループ「ハンマウム」が、今年も素晴らしいプンムル演奏を披露してくださいました(録画)。

最後に、出席者が献花を行い、慰霊祭は閉会となりました。

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オンライン参加いただいたみなさま、有り難うございました。ライブで少なくとも140名ほどの方が視聴されたことを確認できました。来年こそは慰霊碑現地で開催できるよう願っています。

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最後に、統国寺での4・3法要や4・24阪神教育闘争などを紹介した実行委員の文京洙さんのエッセイと、慰霊祭前日、朝日新聞大阪版に掲載された中野晃記者の記事を紹介します。

文京洙「大阪の4月」(済州日報2021/04/11)

ミャンマー、重なる済州島の惨劇 25日慰霊祭(朝日新聞2021/04/24)

 

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